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うつのこころ 抜け出すヒント 読む治療薬を読んで②大切な人を失った時の喪失体験

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うつのこころ 抜け出すヒントを読んで

こちらの書籍を読んで、私目線で、うつ治療に効果のありそうな内容をピックアップしていきます。

抜け出すヒント 悲しみを受け入れる

著者がうつになったきっかけの一つに、父の死があったという。親族の死は大きなストレスがかかるものである。

著者は父が亡くなってから、「こころのキャンプ」に行くまで、感情を押し殺して涙を流せなくなっていた。「悲しんではいけない」「弱音を吐いてはいけない」「強くあらねばならない」と、弱い自分を受け入れられなかった。認められなかった。そして、父の死を現実として受け止めきれていなかった。

いわゆる喪失体験の克服が必要である。喪失体験の衝撃を和らげるために必要な自己防衛的な反応を著者は示していたが、悲しみや怒りを麻痺させて表出させないようにすると、感じていない部分で、本人すら気づいていない部分で、心の奥底にストレスがどんどん溜まって、心と体をむしばんでいく。

著者は「こころのキャンプ」で父との死別を語ることで、今までせき止めていた感情を吐き出した。父の死を語ることは自分の悲しみ、父の死を受け止められていない自分に気づき、受け入れるきっかけとなっている。誰かに相談すること、共感してもらうことは治療のワンステップであると思う。

著者は、父が亡くなった時の悲しみを感じては涙を流し、言葉に出してみては涙を流し、悲しみや怒りなどの痛みにつながる感情を隠さずに認め、受け入れていったのである。

感情を受け入れることで、とても痛々しかった感情は少しずつやわらぎ、父の死を過去の出来事として受け入れられるところまでは回復することができた。

抜けだすヒント② 未完了の感情や出来事にピリオドを打つ

著者は、父との死別体験で心残りであったことを完遂することで、悲しみのプロセスが進み(喪失体験の回復ステップが進み)、心の癒しにつなげることができた。

親との死別が精神発達に与える影響は大きい。

著者にとって、「ホスピスボランティア」が大きなグリーフワーク(喪失体験からの回復)であった。ホスピスでの終末期患者の支援を通して、父の力になりたかった心の残りが解消、解決されていった。

大切な人を失った時の喪失体験は過去の出来事であるが、それは今ここで感じているかのように、生きたまま心の傷として残り続けることがある。その感情が残ることで、心の中で大きくなり苦しみとなって居座り続けることがある。

喪失体験は辛い出来事であるが、喪失体験があるからこそ未来を紡ぎだしていける可能性もある。
失った人とは見えない絆でつながって、一緒に生きていくこともできる。

著者は、自身の喪失体験から、死別に伴う心の支援の重要性に気づき、現在ではカウンセラーとしてうつの理解を広める活動をしようと思えるようにまで回復している。
喪失体験の克服方法については、別途記事を書きたい。

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